【ひとり言】「うさと」はこうして創られる②チェンマイ旅行記

こんにちは。内田登代紀です。
11月末~12月にかけて、「いのちの服うさと」の現地、チェンマイへ行った時に見たもの感じたもの…ご報告の続きです。
前回の、うさとはこうして創られる①綿から糸になるまではこちら>>>

うさと←発注しない「自然とできた布」

こんなお寺がたくさんあるタイ、チェンマイから…
車で数時間…
人里離れたランパーン。ランパーンの中でもさらに田舎に、
うさとを創っている村々は点在していました。

綿花から種をとり、綿をフワフワにして、手紬ぎで丁寧に糸に…
そして、草木や皮・泥・虫など季節に採れる自然のもので染色してできた「うさと」の糸。

この糸を、こうして…機織り機で織っていきます。


「パタン、スーッ、パタン、スーッ…」織りの音が、なんだかとっても優しく感じました。
一段一段…こんなふうに織っていく…
恐ろしく永い時間をかけて、一反が出来上がります。

このとき…実は「うさと」では、生地を

「発注」オーダーしません。

え?どういうこと?

と思われるかもしれませんが、その言葉通りです。
「うさと」の服を管理している、うさとジャパンや、
デザイナーのさとううさぶろう(通称うーさん)からは、生地を一切注文しません。

どんな糸で、どんな模様で、どんな生地を…
どのくらいの量、作って欲しい
という発注は行わないんです。

ある程度の素材、作り方なども、伝えていった地域もあるそうですが、
うさとの布は…実はうさとが始まった11年前から作り始めたものではないんです。

ずっとずっと昔…何百年も昔から代々受け継がれてきた、
地方に伝わる伝統的な織りが元となっています。

デザイナーのうーさんと「うさと」のシステムを創ったソムヨットさんにより、この村々に昔からある技術を生かし、現代の職人たちが自由なインスピレーションで織った布…を日本で販売することで、この伝統が途絶えずに続けられることになったのです。

職人のデザインセンス、例えばこの布は「夜空のイメージ」などのように、職人の発想で織りあがった布に対して

「あなたは、どんなふうになりたいの?」と問いかけながら服をデザインしていくのだそうです。

だから、当然、織りあがる布は、一反一反全く違うし…似たような布地のものはあったとしても、二度と同じ布はないんです。

そして、量もしかり。

多いときもあれば、少ないときもある。
それに合わせて、日本のコーディネーター(出展者さん)たちが動きます。
世にも珍しい…すんごいシステムですよね。

まさに「自然とできた布」。
大量生産の服とは違い、自然の恵みでできた素材で、
人の働き方にも大きな“無理゛や“負荷”がかかっていません。

だから、
「うさと」の展示会では…サイズもカラーもデザインも…どれも一点もの。
“安定”とは無縁の世界です。
でも…もう二度と会えないかもしれない一期一会の世界。
だからこそ、価値を感じられる人たちが、とても多いんですね。

うさとの布は果てしない…時間と作業量

職人さんがこんなふうに…
骨の折れる…とても細かい手縫いをしているシーンも。

手で紡いだ糸。細かったり太かったりするために織ったときに
生地が薄くなってしまうところが必ずできるのだそう。

そこを、こうして針でひとつひとつ糸を縫い込んでいく…
本当に果てしない果てしない…作業を繰り返して布が出来上がっていきます。

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次回チェンマイ旅行記は、いよいよ、縫製のことについてUPしたいと思います。

☆おまけ☆
チェンマイのどこのお家でも…犬がたくさんいました。
でも、犬は特に「飼っていない」のだとか。

逆に、犬が、勝手に「自分の家だ」と認識しているだけ。


この痩せたメス犬ちゃんは、子犬がいて、おっぱいが出ているので、
おなかを空かせているみたい。
…食べ物を狙ってお家を覗いています。
時々「シッ」と追い払われながらも…、だいたい容認されていて
それなりに残飯を食べているから生きることができているのでしょう。

犬をペットショップで買ってきて家族として…所有している日本とは違いますね。
どちらが良いとか悪いとかではないのだけれど…
「生きる」「自然と共存する」ことから遠くなってしまっているわたしたちの生活では、忘れかけていた何かを感じるものがありました。

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