『うふふわ。』ヒストリー②
今の『うふふわ。』が生まれるまで・現在のように全国の皆さんへ商品を届けられるようになった過程について、わたし(内田登代紀)が歩んできたヒストリーを少しずつ綴っています。
わたしはデキない営業マン。
知識・技術・お金・商業人脈なしの単なる主婦が初めてのプチ起業
布ナプキンの使い心地・女性性がUPするメリットに感動したわたしは、
「こんな素敵なアイテムなのだから…!たくさんの女性たちに知ってもらいたい!!」そんな一途な想いを胸に、地元福岡(宗像市)のママの手作りナプキンを作って販売することをはじめました。
独身の頃は全く畑違いの仕事をしていたため、何もかも初めてのこと。
まずは“物をつくる”というからには、材料の仕入れ…というわけで探すんですが、
全くつてもなければ、どこかメーカーと取引ができるほど、大量の仕入れもできる財力があるわけでもない…
というわけで、インターネットで見つけた小ロットで買える(その1年後に『うふふわ。』にリニューアルするまでは)外国産のオーガニックコットン(ニット素材)と手芸品店で販売しているデットストックの柄布を使った布ナプキンでスタートすることになりました。
(↑ 当時の、布ナプキン。「ライナー」くびれがあり、防水布も入っていました。 比較のために…右手が現在の『うふふわ。』ライナー。形を変え通気性のために防水布を外しました。更にリニューアルして中にパイル吸収体も入って…今では通気性が良く、フカフカで気持ちいいライナーに。)
以前はレギュラーとライナーの2タイプのみで、両方とも防水布入りでした。
制作は…当初はたったの1人の職人さんが。元々プロのパタンナーで縫製の教室もしていた方で、この方もわたしと同じくらいの幼児をもつママ。とても丁寧な仕事をする職人さんでした。わたしは彼女から本当に多くのことを学びました。当時は裁断から縫製、ホックをつけるところまで1人で全てを作ってもらっていたんです。2人目の出産前にお腹が大きくなっても、頑張ってくれた。彼女から始ったことなので…今でも感謝を忘れません。
梱包の袋につめる作業は…わたし自身がやっていました。家内製造的な。笑
「あっそうだ…取扱説明書がいる…!」あわてて短大の同級生が広告デザイナーをしているので無理言って仕事の合間で作ってもらったり。どこまでも…思い付きの、手作りです。
(ちなみに、↑この右上の手描きの絵は私が描きました。へたっぴですが笑)
「いいものを作れば売れる」は夢物語
いろいろな柄があって飽きさせない布ナプキン。ということで…近所のママたちには、ソコソコご好評だったんですよ。
でも…
商品は作るはいいが、“店舗へ売る”ことについてよく考えていなかった…おバカなわたし!
“いいものを作りさえすれば、売れる”
そんな乙女なことを…本気で思っていたわたしは「そのうち口コミで…」なんて甘い構えでいたのです。
当然ですが、現実はそんなに簡単な話ではありません…。
わたしが動けるのは子どもが幼育園に行っている時間帯のみ。車で行って帰って来れる距離。
まずは自然食品店などをまわりました。委託の産直所の手芸品売り場、
下着屋、雑貨店、ブティック…
飛び込んでお店に入って…「布ナプキン、取り扱いませんか」なんて言っても、
当たり前だけど、まず門前払いで話を聞いてもらえない。
お店に1分と居られないことも多かったです。
たとえ聞いてもらえたとしても…
「布ナプキン…それ何?」というところから。
一生懸命、そのよさとか使い方を説明するけれど…、どこのお店も大抵、
「店員がよくわからいものは、売れない。」と断られることばかりでした。
「ターゲットが狭い」こともネックになることも多かったですね。確かに、すべての方がいつでも使えるものではありませんからね。
やっと興味をもってくれたお店でも「ナプキンが目立ってもねぇ…」と、なんだか汚い物扱いをされたときは…さすがに悲しかったな…。
とにかく、そもそも地元福岡県での布ナプキンの認知が当時全くなかったし…突然現れた人から、どんなに「いい物ですよ」なんて言っても伝わらないんです。
そうなると、だんだん怖くなってきます。
自信もなくなってくるんです。
元々しゃべるのが得意だったわけではないわたし。1件に入ることにドキドキしてくる。
冷たくされるかな…迷惑に思われるかな…これも無駄足になるかな…って。
それでも頑張ってお店に入れば、やっぱり冷たく迷惑そうに断られて、出る…
電話をかけても同じだし、メールで一所懸命に書いた文章を心こめて送っても…全く無反応。
「悔しい…」「情けない」
そんな感情は、お店の人たちに理解がないからではなく、冷たくあしらわれたことに対してでもなく…
「うまく説明できない」「魅力的に商品を伝えられない」自分自身に対してでした。
それでも…じゃあネットショップで売ろうか、なんて考えは当時のわたしには毛頭なく、どうにか「リアルなお店で」売ってもらうことを必死に考えてましたね…。
布ナプキンの卸。第1号店は…
勇気を出して1件、1件。コツコツです。
そんな中、地元宗像のお友達のイラストレータmacoさんから「あそこだったら布ナプキンを販売させてもらえるかも…?」とご紹介いただいたのが、
田川の『げんき畑』さんです。(今でも元気に営業されています!)
子育てママたちが集う…お店の半分はキッズルームという…なんとも素敵な自然食品・カフェです。快く受け入れてくださり、
ついに…☆ 最初の布ナプキン取り扱い店が見つかったのです!!
その後も、自分でも頑張りましたが、知り合いのご紹介という助けもあり、努力は少しずつ実ってきて、何件か取引先が決まります。
そんな中…あるとき、布ナプキンを使ってくださった方からお手紙をいただきます。
そこにはなんと…
「生理が嫌いだったのに、いつの間にか次の生理を待ち遠しくしている自分がいます。ありがとうございます。」と書かれていました。
「ファンがいてくれてる!」「顔も知らない人が遠くで喜んでくれている」とちょっとテンションあがってきたりして…!
本当にうれしかったですね。諦めずに頑張ろうって、思えた瞬間でした。
こうして、なんとなく『布ナプキン屋』っぽくなってきました。笑
働くほどお金が減っていく…!?
在庫は、売れた分+αで少しずつ作っていく・数を変動させていく歩合制というやり方だったので、最低限のローコストで生産してきたというのが、何とか続いた秘訣かと思いますが…
スタートしてしばらくして、わたしは恐ろしいことに気づきます。
「…!? おかしいな…今月も先月も売れてるのに、なぜか不思議とお金は出ていくばかりで手元に全く残らない…どころか、足らなくなっている?」と。
そう。実は知恵も経験もなかったわたしはそもそも、「原価って?」「卸値って?いくらにしたらいいの??」というレベル。
全くわかっていないまま
「このくらいの金額だったら買ってくれるカナー?」
なんて、良く言えば、“消費者目線”ですが、悪く言えば自分自身の金銭感覚で価格を設定していたのです。
職人に払う金額もそう。「これだけの仕事なんだから、きっとこのくらいは欲しいよね…」みたいな。(結局、今でもこの工賃に関しては、当初とほぼ変わってないのですが。それに値する素晴らしい仕事をしてくれているので。)
利益が、全く出ない…どころか、粗利でトントン…動いた経費の分がなんと赤字に…!
まさに「働けど働けど~」です。
ほんと恥ずかしい話です。
でも、わたしみたいにあんまり賢くない不器用な人が、想いだけで“経営”をすれば、こうなるのです。(たぶん)
「このままでは続けられなくなる…!」と焦りと不安を感じはじめた頃に…
さらなるトラブルが発生しようとは、夢にも思いませんでした。
うふふわ。ヒストリー③「リニューアルと内田登代紀の暗黒時代」へつづく…
前回のうふふわ。ヒストリー①『生理が大嫌いだった女が布ナプキン屋になったワケ』はこちら>>>
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